第1研


俳句・川柳・短歌等



新緑の 薫風そよぐ 草原(くさはら)の 平和な時を 二人楽しむ



五月雨の 雨の如くに 降り続く 恋の雨粒 寄せ合う二人



愛ゆえに わが身を捧ぐ あの人に 命がともに 燃え尽きるまで



君の瞳(め)に 映る紫陽花 魅せられて 見とれてしまう 入梅雨(つゆさめ)の中



若人の 言霊強く 輝いて 翁の魂(こころ) 深く揺さぶる



大輪の 花火の花に 夏も咲く



早秋に 蝉も慌てて 嫁探し



早秋に 残暑お見舞い 苦笑せり



戻り梅雨 今度は秋を 連れてけり



帰省した 姪の姿に 一年の 時の流れの 短さを知る



風鈴と 並びて響く 虫の声(ね)に 晩夏の薫り 僅かに匂ふ



群れ飛んで 夕暮染める 秋茜 残暑の空を 秋色に塗る



夏色の 心に染みる 秋色は 静かな想い 柔らかな恋



やっとこさ 貯まった宿題 やり終えて ほっと束の間 出てくるプリント …(字余り)



秋雨の ように流るる 夏の恋



鈴虫の 鳴く声(ね)に似たり 初恋は 弱き心の 叫びの如く



秋の恋 野山を染める 紅葉の 如くに染まる 心のモミジ 



紺蒼の 秋空の下 黄金色 焚火の中の 芋美味し




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