エピローグ
ねぇ白竜、知ってる?
ここ二人で一度来た事あるんだよ
ねぇ白竜、覚えてる?
あなたの背中に私おんぶされて
二人っきりで来たんだよ
それはまだ私が幼かった頃の、やはり星祭の日だったの
そしてその時も今日みたいに満点の星空だったわ
「白竜、大好き」って言った事覚えてる?
星空を見詰める貴方の大きな背中に飛びついて
「ずっと一緒だよ、一緒いてね」って言った事覚えてる?
貴方の大きな背中に頬を摺り寄せて
貴方はもう忘れてるかも知れないけど
あの時はただ「はい」としか言ってくれなかったけど
私とっても嬉しかったんだよ
そして私は星にお願いしたの
また二人で星を見に来れますようにって
私が大きくなったら二人で来れますようにって
強く強くお願いしたの
今日みたいに
星はそのお願いをかなえてくれた
白竜本当にありがとう
ずっとずっと側にいてくれて
ずっとずっと一緒にいてくれて
だから今日、私はまたお願いするの
あの時みたいに、あの星に
また二人で星を見に来れますようにって
ずっとずっと二人で見に来られますようにって
|