第1研 01 02 03

エピローグ

ねぇ白竜、知ってる?
ここ二人で一度来た事あるんだよ
ねぇ白竜、覚えてる?
あなたの背中に私おんぶされて
二人っきりで来たんだよ

それはまだ私が幼かった頃の、やはり星祭の日だったの
そしてその時も今日みたいに満点の星空だったわ

「白竜、大好き」って言った事覚えてる?
星空を見詰める貴方の大きな背中に飛びついて
「ずっと一緒だよ、一緒いてね」って言った事覚えてる?
貴方の大きな背中に頬を摺り寄せて

貴方はもう忘れてるかも知れないけど
あの時はただ「はい」としか言ってくれなかったけど
私とっても嬉しかったんだよ

そして私は星にお願いしたの
また二人で星を見に来れますようにって
私が大きくなったら二人で来れますようにって
強く強くお願いしたの
今日みたいに

星はそのお願いをかなえてくれた
白竜本当にありがとう
ずっとずっと側にいてくれて
ずっとずっと一緒にいてくれて

だから今日、私はまたお願いするの
あの時みたいに、あの星に
また二人で星を見に来れますようにって
ずっとずっと二人で見に来られますようにって





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